大麻と聞くと、”麻薬でしょう”と考える方が多いことと思います。私も最初そう考えていた一人でした。
確かに日本では、大麻は麻薬の一種として、第2次世界大戦後施行された、憲法の中の”大麻取り締まり法”によって、所持、譲渡、栽培(免許制)を禁止されています。
しかし、大麻取り締まり法では、喫煙、摂取を禁止している条文は無いので
す大麻を摂取し、警察に逮捕された時には、”大麻不法所持”と言う形で立憲されます。
また、医師より処方されても処方してもいけない薬物とされ、薬効、効能の無い薬物とされているのです。
しかし、大麻は太古の昔より、世界中でまた、日本の文化の中に深く結びつき、宗教神事や薬として、栽培、利用されてきたのです。
ですから、栽培については免許制によって現在でも許可され一部”麻製品”や神事の道具として使用されています。
しかし近年、日本に対し大麻を禁止させた、アメリカを始めとする西洋諸国では、大麻をとりまく考え方が大きく変わってきているのです。
1996年11月アメリカのカリフォルニア州とアリゾナ州で国民投票により、大麻の医療目的の使用が合法化され医師の診断書があれば、合法的に大麻を使用出来るよになったのです。
現在では、16州で”医師の管理下における大麻の使用の合法化”が認められているのです。
また、イギリスでは医師の団体を中心として、大麻の使用を許諾する運動が起こりオーストラリアでも一部の州で使用を認めています。
オランダのアムステルダムでは、嗜好品としての大麻を合法化しており、街中のカフェで販売され、若者からお年寄りまでカフェで大麻を楽しみ、和気あいあいで話に興じている風景を見る事ができます。
これらの動きは大麻の薬品としての研究が進み、大麻の効能が広く有効であることが分かり始めたから起こった運動であるのです。
日本では大麻は効能、薬効の無い薬物として扱われていますが、本当でしょうか?
アメリカを始めとする諸外国では、大麻(マリファナ)の研究が進み、大麻の薬効・効能・危険性のレポートが多く発表されています。
大麻の薬効・効能
海外での大麻の研究は広範囲にわたり進んでおり、その効能・薬効は多岐にわたり報告されています。
まず、私たちの病気であるMS(多発性硬化症)や神経性難病への効能です。
MSは神経を保護するミエリンを体内の防衛システムが何らかの原因でミエリンを外部からの進入者と間違え攻撃してしまう自己免疫反応と考えられています。
現在、MSの治療として副腎皮質刺激ホルモンやステロイド投与や脱免疫療法、そして試験中ではありますがインターフェロンなどいろいろな治療を行っています。でもどの治療も病状の緩和を目指す対処療法であり、根治療法ではないのが現状です。
また、ステロイドのスポット療法や長期に渡る摂取による、不眠や鬱などの精神的副作用や他臓器にあたえる副作用など、その強烈な副作用に悩まされている患者さんは大変多く、しかし対処療法でも病状の悪化を防ぐため、副作用を我慢または、副作用に対する薬の投与により治療を持続させているのが現状です。
しかし、大麻(マリファナ)には特筆すべき副作用は無く、MSの主たる症状である”痛み””痙攣””しびれ””それにともなう運動障害””視覚障害””言語障害””バランス機能障害””疲労感””脱力感””性機能障害”等の改善に効果がありうると言う発表がされています。
また、他の病気でも多くの効能が期待されており、癌の化学療法による副作用の緩和やHIV(エイズ)の延命薬としての効能、緑内障の緩和、不眠症の緩和、痛みの緩和、精神面での安定作用を主とする鬱の緩和など多岐にわたり効能に期待がもたれているのです。
実際、アメリカや諸外国では、献体者の70%以上に効能を確認していると言う発表もなされています。
いわゆる大麻は現在私たちが使用している薬品より、格段に安全であり、効能・薬効は桁違いに有効であると言える薬品だと言えます。
これは、アメリカをはじめとする諸外国の医療機関の発表であり、信頼できる発表であることからも、医療関係者の大麻に対する関心度の高さを感じざるをおえません。
危険性
どのような薬品にも、致死量がある事はご存知のことと思います。
しかし、大麻には致死量がありません。これはWHOも認めている事実であり大麻の安全性の証でもあるのです。
また、研究の結果、大麻の依存性はアルコールより低く、常習性もタバコ以下である事が分かっています。
いわゆる、ヘロインやコカインなどの麻薬とは完全に異なるものである事にほかならないのです。
例えばヘロインやコカインは脳内麻薬であるドーパミンの生成を促しますが、大麻にはドーパミンの生成を促す事は無い事が証明されています。
大麻の作用成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は少量を摂取しても、目の充血や心拍数のわずかな上昇などがおこるだけで、悪漢などは感じません。いわゆる治療に必要な分量を摂取することに対しては、大麻特有の精神的ダウナーは起こらないのです。
また、依存性についても上記のドーパミンの生成の件から説明ができます。
ドーパミンは非常に強い多幸感をもたらす脳内物質です。
これは、通常、恋愛感情や達成感などの感情によって脳内に分泌される物質で、人間はドーパミンの分泌により幸福感を感じます。
これを”脳の報酬”システム読んでいます。
ですから、ドーパミンの生成を促すか否かで依存性を判断できるわけです。
ですから、ドーパミンの生成を促さない大麻は依存性の少ない薬物であることが言えるのです。
医療大麻の現状2へ続く